定年モンキー

定年退職後の生活についてのありのままの雑記

定年後の住まい替え②(新居の検討)

  年齢を重ねるにつれ、若い時とライフスタイルや住まいに求める条件も変わった。定年退職して得た退職金と現自宅の売却金等をメインの原資とし、新しい場所の新築マンションへ引っ越すことに。人生最後の一大イベントとなるかもしれない、生活も家もリプレースのための売買手続などの記録。

    前回の投稿では現在の自宅の売却経過等を記事にしたが、今回は、それと並行して行っていた新居探しについて。

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新居探し

物件①手頃な価格、何故?結局はご縁なし

   チラシを見たり、不動産関連のウェブサイトをのぞいたりしていた。しかし、実際にショールームに赴くことは、営業担当者に纏わり付かれる煩わしもあって、余り足は運んでいなかった。

    とある日、市街地でオーシャンビューの格安新築物件があるとのこと。付近の相場より1千万くらい安い売り値。ショールームをのぞいてみることに。

    しかし、現地に行ってみると、確かに市街地にはあるが、臨海の工場が多い地域。建物の海に面したベランダ側は西陽の入る南西向き。最寄り駅からも遠くはないが10分程度はかかる上に、途上、広くて交通量の多い国道二号線を横断する必要もある。相場より低い売値はこうした事情だろう。しかし、1千万安いというのは、ある意味大きなインセンティブではあるので興味がないでは無かった。しかし、上述した生活環境等に奥さんのモチベーションは少しダウンの模様。

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物件②モデルルーム未開設、結局はご縁なし

   せっかくだから、新聞広告にも掲載されていたも付近の別の物件も見て帰ろうということになった。

    この物件は、市街地の便利な場所に建設予定の大型マンション。南側にはJR 、北側には地下鉄と私鉄の駅もあり非常に便利な立地。手の出せる範囲の価格であれば有力候補であると考えていた。

   ところが、現場に行ったところ、敷地に仮囲いをして着工はしているようだが、モデルルームが開設されていなかった。仕方がないのでチラシだけ貰って、改めて来訪することにし、今日は帰ろうということになった。

   マンションという非常に高い買い物をするのに、1日や2日で決まるはずもないはず、何度か色々なところへ足を運ぶことになるのだろう。と、このときは思っていた。

    しかし、モデルルームが開設していなかったということも、後から考えれば縁が無かったのかもしれない。

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物件③偶然?必然?唐突なご縁。

    帰路、国道二号線を西へ車を進めていたところ、国道沿いにマンションモデルルームが視界に。せっかくだから、立ち寄ってみようかということに。

    物件は、モデルルーム所在地ではなく近隣の駅近く。駅から徒歩3分程度、住宅地にある好立地。都市計画上、高層建物の建設は許されないので5階建ての中層マンションだった。

   最初に見た物件と比較して、販売価格は、立地等の条件の違いから1千万くらい高い。しかし、奥さんが気に入ったよう。しかも、その時点で既に3分の2くらいは売却済みとのこと。全館売却も近いという状況が心理的に背中を押したのか。思いもよらず、その日に購入内約まで行き着いてしまった。

    この時点で未売約の部屋タイプは、1階のガレージ・庭付きの部屋、2階の普通3L、4階の普通2L、5階のメゾネットタイプであった。このうち5階メゾネットは価格の点でも使い勝手の点において、また、1階の庭付きはプライバシー上に難がある点において、選択肢から外れた。そして、残りの2階2Lと4階3Lでは、価格は高いが、広さの点で4階3Lを選択することとなった。

    終の住処を決めるのであるから、先程も述べたとおり、色々と見て回り相応の期間がかかると思っていた。本当に思いもよらずだった。ただ、住まいの購入は、日用品等の買い物とは異なり、その時々の家庭や生活等の事情タイミング、千差万別の個々物件の状況等に照らしての買い物であるため、タイミングもあって、このような買い物となるのかもしれない。良いご縁であったと考えたい。

    入居は半年後の9月末とのこと。今年の夏も、とても暑い現在の自宅で過ごすのか等との思いがよぎったが、いずれにせよ、まだまだ先のこと。

    7月6日に入居説明会が、9月7日に内覧会があるとのこと、これらでさえ、まだまだ先のことと考えていた。

入居手続説明会

  7月6日土曜日11時から、三ノ宮の雑居ビルの会議室で。エレベーター内で多くの外国人と一緒になって何故かしらと思っていたら、隣の会議室では外国人留学生向けの就職説明会が行われていた。

こちらの説明会では、マンション販売会社、引越し幹事会社、電気ガス会社、インタネットとケーブルテレビの供給会社、浄水器会社、火災保険に係る保険会社、登記手続に係る司法書士事務所等の担当者が勢揃い。

   来場を求められた十数組の入居者が、十数卓の個々のテーブルに就き、上記の各担当者が入れ替わり立ち替わりに各テーブルを回って順次説明等を行うというスタイル。

数が多いので時間かかると思われたが、1時間半くらいで終了。小難しい話としては登記関係で、これまで経験がないケーブルテレビネットもよくは分からなかった。

内覧会

   9月7日の土曜日11時から。

   あらかじめ日程を知らされたときから、時期的に残暑厳しいときでいやだなと思っていた。ところが今年は9月に入って残暑どころか、この夏一番とも思える暑さ。冷房のない中でウンザリの感。

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   現地に30分前くらいの早めに到着。マンションの玄関ホールが受付で既に来場している人達も何人かいた。

   さて、内覧会で何をしたかと言えば、①設計変更箇所の説明等、②室内の設備等の取扱説明、③室内の不具合個所等の確認、④共用部の取扱説明等、そして⑤自室の採寸や確認等であった。以下、順に書いていく。

①設計変更箇所の説明等

    最初は、建築設計事務所による工事中に生じた設計変更の説明。ほとんどが、隣地や前面道路との兼ね合いの共用部の変更や、消防の指導に関する変更で、総じて細かいものばかりで大勢に影響はない。

   ただし、この説明に当たっている建築士さん、素人相手に事務形式的に早く済まそうとの感じがありありだったので、一球だけ牽制球を。2階の我が家のベランダに設置予定であった非常警報設備について、2階と4階は「消防の指導」により不要になったので設置しなかったとの説明。しかし、消防が、必要な防災設備がないので設置しろと指導することはあっても、余分にあるから取り除けと指導するはずはなく、単に取り除くことを了承したに過ぎないはず。それは施主側にすれば、経費が安くなるので取り除きたいでしょう。施主側の都合であって、「消防の指導」があったはずもなく、説明の仕方が不正直。しかし、その旨のカマシは入れたが、あって困るものではないが必需品でもないので了承はした。

②室内の設備等の取扱説明

   次は、施工業者に伴われて自室へ案内され、設備や建具の取扱説明がある。ただし、簡単なものはともかく、インターホンのような複雑なものや、これまで取り扱った経験のないものは直ぐにその場では理解することは難しい。結局は後日に渡される取説を見てくれということになる。

③室内の不具合個所等の確認等

    次は、施工業者立会いの下、室内の全般にわたって不具合や汚れは無いか等の確認。要するに完成引渡し検査なのである。

    今日の内覧会、不覚にもこの見地からの心積もりはなかった。業者の案内にも、この検査確認という重要な意味での説明はなかったように思える。もし、事前の心積もりがあれば、アレコレと考えてきたはずだったが。仕方がないので、目視と建具等の動作確認をして、何点か調整等をお願いするに終わった。

④共用部の取扱説明等

   まずはマンション玄関の入館時の鍵の操作。鍵穴に鍵を挿入する方法と、鍵穴下にあるタッチパネル部分に鍵をタッチさせる方法とのこと。引き渡され鍵6本のうち、3本は鍵穴挿入専用、残り3本が両方とも対応とのこと。

   次に宅配ボックスの操作。取り出すときは、鍵をボックスのタッチパネルにかざすだけ。以前に単身赴任中に住んでいた所では、ボックス番号が指定され、暗証番号みたいなものを入力したやに記憶しており、使い勝手は簡便に進歩している。

   宅配ボックスに荷物が入れられた場合には、宅配業者が郵便受けに連絡票を入れてくれ、また、自室のインターホンディスプレイに表示されるとのこと。

   次に郵便受ボックス扉の開閉はダイヤル式で、指定された数字を指定された方向に回して指定された位置に合わせることを繰り返してロック解除。これも、以前に単身赴任で住んでいた所と同じ。ちなみに、今回は左方向へ9を2回、右方向へ7で解除との説明を受けた。入居のときは変わっているのかしら。

    最後は自転車置場。これは1階の屋外駐輪場にサイクルラック(スタンド)が設置され、指定のラックに駐輪させる。マンション建物内部の一角に設置されると思い込んでいたが、屋外にあって上部に簡単な屋根が設置されているだけ・・・。これでは雨を完全には避けがたく、利用料(400円/月)を取る割にはイマイチの感。

⑤自室の採寸や確認等

 最後は自室内に戻って部屋や収納スペースの採寸。

 ところが、この日は猛暑。もしかしたら今年一番の最高気温の日の正午前後、冷房なしという状態での作業を余儀なくされた。もっとも、そのことを予想して、Tシャツに半パンという服装、首にはタオルを巻いて片手に扇子といういで立ちだったけれど。

 私が収容される居室は、北面西側の6畳間。収納すべき家具等は、机、プリンター置き台を兼ねた脇机、椅子、ベッド、テレビ、本箱。特に問題もなく収まるだろうと思っていた。ところが、事前に図面上でシュミレーションすると、なかなか簡単ではない。

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   上は私が収容される北西6畳間の平面図。実際に家具等の配置を考えてみると、先ず南側(図面下側)壁面はクローゼットがあるため、家具等を壁付け配置できない。また、東側(図面下側)壁面は玄関下足箱のスペースが部分的に部屋側に押し出しているため、やはり家具等を効率よく壁付け配置するのが難しい。さらには、上記下足箱出っ張り部の下横の部分はテレビがすんなりと収まりそうなスペースなのに、テレビ端子は真反対の図面で言えば左上にある。

   なかなか難しく、アレコレとメジャーを手に現場合わせしたが、結局は、ベッドは長辺方向は壁付けにしない。部屋の中央部に配置すれば、他の家具等がスンナリ収まることに。この様子は引越し後に写真を撮ってブログにアップします。

    さて、同じような家具等の収まりの問題は、奥さんによると、居間や4畳半の部屋にも同様の屈託もあるよう。家具や荷物も大幅に減らした積もりでも、楽観的にはいかない。

    この間、奥さんは、クローゼット始めとした収納の採寸や、カーテン屋さんに来てもらって、窓の採寸などもしてもらった。

    このようにして、汗まみれになりながらも、一応は作業を終えた。

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入居まで三週間

   さて、次はイヨイヨ鍵の引渡しを受け、引越し入居。引越日は9月28日、あと三週間。

   引越前の鍵の引渡日は9月26日の20時。ちなみに、鍵の引渡しは、この日の午後以降に時間を区切って順次2組づつしか対応できない、随時の対応しかできないとのこと。最初は16時と指定されたが、その時間には仕事があるので難しく、代わりの時間セットを求めたところ、20時しかないとのことだった。

    引越・入居については次回に委ねます。